大切なもの
昨夜の類子は・・・
少し様子がおかしかった。
俺より年下のあいつだが
いつもは、まるで姉のように・・・
いや、まるで母のように
自愛に満ちた眼差しを俺や百香に向け
やさしく微笑んでいる。
だか、昨夜は・・・?
まるで幼い子供のように、俺の腕の中でいつまでも甘えていた。
何かに怯えているのか?
お前が甘えてくるのは、いつも決まって二人だけの夜の時間。
昼間のお前からは想像もつかないような
幼い少女のような表情をして・・・
それは、俺だけの宝物。
俺だけの宝石。
俺の大切なひと。
お前を守ることが、俺の生きる証なのだと
いつかお前に伝えることが出来るだろうか?
2007-04-18 09:49