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大切なもの

昨夜の類子は・・・

少し様子がおかしかった。

俺より年下のあいつだが

いつもは、まるで姉のように・・・

いや、まるで母のように

自愛に満ちた眼差しを俺や百香に向け

やさしく微笑んでいる。

だか、昨夜は・・・?

まるで幼い子供のように、俺の腕の中でいつまでも甘えていた。

何かに怯えているのか?

お前が甘えてくるのは、いつも決まって二人だけの夜の時間。

昼間のお前からは想像もつかないような

幼い少女のような表情をして・・・

それは、俺だけの宝物。

俺だけの宝石。

俺の大切なひと。

お前を守ることが、俺の生きる証なのだと

いつかお前に伝えることが出来るだろうか?

 


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